ミジンコの増やし方

最初に準備すること

【容器】
10L以上の容器:例えば水槽・バケツのようなもの。ビン,ペットボトル等の小型容器から始めても結構です。初めての方やマンションにお住まいの方は小型容器(500ml~2000mlのペットボトルなど)がおすすめです。

【水温】
ミジンコイラスト15℃~21℃あれば十分です。冬場ならば金魚用ヒーターが丁度良いです。熱帯魚用の26℃のヒーターでも大丈夫です。種類によりますがミジンコは比較的低温には強いです。冬場でも人間の居る室内であればヒーター無しでもOKです。ミジンコは低温より高温に弱いです。夏場は気を付けてください。32-33℃ぐらいが限度です。温度が上がりますと
溶存酸素が減って酸素不足になりますので空気の泡が直接
ミジンコに当たらないように工夫して通気することは良いです。
水温を下げる効果も期待できます。

【水】
一日以上放置してカルキを抜いた水道水または井戸水。

【通気】
ミジンコが増え過ぎなければ、特に通気は必要ありません。本来ミジンコは流れの緩い水域に生息する生物です。強い流動は必要ありません。 ただ、夏の暑い日は水温上昇・酸素不足を防ぐために通気することは必要です。
毎日多くのミジンコが孵化しますが正常な孵化には溶存酸素は重要です。

【餌】
ミジンコ君
*爆殖します。
*ミジンコ君1袋(30g)で170g-220gの生タマミジンコが育ちます。
個体数にして140万匹-180万匹になります。

【置き場所】
日向が良いです。

【汚れ防止】
ベアタンク。スポンジフィルター。残餌を食する貝類、エビ類など。

タマミジンコの一生

私たちの試験では、平均寿命は25℃で8日間、その間に2~3回産卵します。1回の産卵で5~8個を産卵します。 このように孵化後に急激に数が増えますので給餌と水の管理、間引きが大事です。タマミジンコは2,500匹/1リットルぐらいが適正密度です。
ご存知のように環境が悪くなるとオスが現れ、オスとメスで休眠卵を作り数ヶ月は孵化しません。これもミジンコが急激に減る原因です。

増やし方の手順

1.ミジンコを準備した容器に入れます。特に緑水を用意することはありません。ミジンコが無い方は、弊社が発売していますタマミジンコの休眠卵をご利用ください。2~7日で孵化し、孵化率も良く池や田んぼから採取したミジンコと比べ汚れも少なく、繁殖も良く、突然死も起こり難いです。冬でも簡単に孵化できます。学校や研究機関でも使われています。

ミジンコ君

2.孵化を確認後“ミジンコ君”を耳かき1~3杯程度(0,05~0.15g)を50~100mlの水を入れた小型容器に入れ、撹拌し分散させます。<ミジンコ容器10Lに対しての量です>
*孵化直後は耳かき1杯程度で様子を見て下さい。ミジンコの数が増えるにつれ量を増やしてください。孵化を見るとついミジンコ君をたくさん与えがちになります。失敗する原因の一つです。
*分散させる手間がない時は耳掻きや小さじで水槽に直接散布しても結構ですが、いったん懸濁させた方が汚れは少ないです。

3.ミジンコ君をミジンコを入れた容器に散布後全体に分散させるためにスプーン、ひしゃくなどでかき混ぜてください。酸素を溶け込ませることにもなります。ペットボトルの場合はふたをしてひっくり返せば良いです。

4.ミジンコは“ミジンコ君”をろ過するようにして捕食します。最初はこれで様子を見てください。

5.“ミジンコ君”で若干濁った水がミジンコの濾過・捕食作用で綺麗になります。水の濁りはコップ等ですくって見て下さい。

6.半日位経って水が綺麗になったのを確認できたら“ミジンコ君”の追加を行います。

7.これの繰り返しです。“ミジンコ君”の量は水の濾過具合を見て徐々に増やしてください。

8.稚魚の場合
ミジンコなどの生餌の給餌が必要な期間が終わった稚魚にも有効です。稚魚を飼われている水槽に耳かきなどで直接散布してください。数十匹に対して耳かき一杯弱で十分です。
その後はミジンコ君の減り具合を見て徐々に増やしてください。

ミジンコの大量培養の例

* ミジンコの大量培養の例として、弊社のミジンコ君、タマミジンコの休眠卵を使って大量のミジンコ養殖を行っている錦鯉・らんちゅうの養殖で有名な専門業者の方の方法を紹介します。

1.タマミジンコの休眠卵とミジンコ君を購入。

2.金魚の輸送に使う発泡スチロールの容器に約10リットルの水を入れ休眠卵の培養開始。
3.3日目ぐらいに孵化し、その後毎日朝夕に水が薄く白くなる程度にミジンコ君を撒布。
4.2週間ぐらいして200リットルのFRP池で培養開始。
5.毎日朝夕に、水が薄く白くにごる程度(1回に5~10gのミジンコ君)を撒布。
6.約1週間後に約60g(約50万匹)のミジンコを採取。
7.その後は少し採取量を減らして30~40gを毎日採取している。後は必要量に応じて容器の数を増やせば採取量は増える。
  参考にしてください!!

注意

ミジンコの生息数にもよりますが“ミジンコ君”のやりすぎは水の腐敗を招きます。
もしやりすぎて腐敗臭がしましたら給餌を止めて容器の水の撹拌だけ行ってください。
 1日 1回~2回。
これで表面酸素が水に溶け込み有機物を分解してくれます。なお、水が多少腐敗してもミジンコが死ぬことはありません。増えた菌はミジンコの餌となります。
腐敗臭がなくなりましたら前と同じ操作をして下さい。水換えの必要はありません。
長いこと培養してそこに沈殿物が蓄積してきたら、最初からやり直してください。

沈殿物中にはミジンコの休止卵も含まれています。
一旦乾かして再度水に入れると休止卵が孵化する場合があります。

保存するときは冷蔵庫に入れてください。1年くらいは持ちます。

※ 緑水とは、クロレラ、セネデスムスなどの植物プランクトンが発生している水のことです。

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